子どものうつ病・気分障害について
(1)疫学的調査
 
児童期 0.5〜2.5%(クラスに一人の割合)
思春期・青年期 2.0〜8.0%⇒年々増加してきているとの報告・論文が増えてきている。
(2)症状の表れ方
 
1)
身体症状(1.だるさ、2.食欲不振、3.頭痛、4.腹痛・・・)
2) 不登校(不登校の子ども全員ではないが、不登校が長引くとうつ病へ)
3) イライラ感(jitterness)・カッとなりやすい(irritability)・逆に急に落ち込んだりする。
これが一番大きな症状(main symptom)
4) 知的活動能力の減退
5) 睡眠の乱れ→食行動異常(過食・拒食も含む)→身体のだるさ→気分の日内変動
6) 落ち着きのなさ→集中力低下
(3)子どものうつ病の経過
 
1)
成人のうつ病より2倍程度再発率が高い。
2)
ADHDとの併存が意外と多い。(双極性感情障害)
(4) 治療
 
1)
まずは、病気のことを正確に理解すること。
決して「怠け」「わがまま」と決め付けないこと!!しっかりと治療していれば安心。
2)
日常生活のおさらい。
・ 午前中に太陽光に接しているか?→寝ている部屋には?
・ ビタミンB12の摂取→食事時間を決める。
3)
薬物治療(海で溺れている時の浮き輪の役割)
・ セロトニンを活性化させる抗うつ剤の内服→自分にあった薬をみつける作業。
・ 漢方薬を使うと、自律神経系に作用してソフトに憂うつ気分や朝の不機嫌さが改善する
→ 補中益気湯(毎食前)+紫胡加竜牡蛎湯(就床前)
4)
家族療法
・ 両親だけでなく、兄弟にも協力してもらう。
5)
心理療法
・ 遊び(絵画療法・コラージュ療法)などを通して健康的な部分を伸ばしていく。
6)
学校との連携